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犬のごはんを手作りする場合のメリット・デメリットやレシピをご紹介!

近年手作りの犬のごはんが注目され、チャレンジする飼い主さんも増えてきています。
この記事では、そんな手作りの犬のごはんのメリットやデメリット、使用したほうがいい食材や、使用してはいけない食材、簡単なレシピなどをご紹介。
犬のごはんを手作りする参考にしてみてください。

目次

手作りの犬のごはんについて

犬を飼育するにあたり、重要になってくることのひとつが食事です。近年販売されているドッグフードは栄養バランスも優れ、開封してすぐにあげられるとても便利なアイテムです。

ですが、食事は愛犬の楽しみのひとつでもあるので「毎回同じドッグフードだけでなくいろいろ楽しみながら食べてほしい」「安心安全な無添加のさまざまなごはんを食べさせてあげたいと」思う飼い主さんも増えてきています。かつては手作りのごはんは栄養バランスが崩れ、良くないとされていましたが、近年は犬に必要な栄養素の情報も簡単に得られるようになっており、手作りのごはんが見直され、注目を集めるようになってきました。

 

手作りの犬のごはんが注目されている理由

昭和頃には日本でも飼い犬に人間と同じ食事をごはんとして与えていた家庭も多く残っていました。ですが、近年になり犬のごはんが見直され、栄養が整っているドックフードが主流になっていきました。さらに昨今は、インターネットや飼育本の普及により、犬が生きるために必要な栄養素や、どのような食材を与えればいいのかを簡単に調べることができ、飼い主さんが自分で愛犬のごはんを作るのが身近になってきています。手作りのご飯を与えることで、毎日違う食事を食べる楽しみも増えますし、飼い主と愛犬とのコミュニケーションにもなることもあり、手作りの犬のごはんが注目されています。

 

犬のごはんを手作りするメリット

犬のごはんを手作りするメリットはさまざまあり、

  • ●犬の体調や年齢に合わせて調整ができる
  • ●新鮮な食材を使用するので食いつきがいいし水分摂取ができる
  • ●良質な食材を使用し、無添加のご飯を作ることで健康的

上記のようなことがあげられます。具体的な内容をご紹介しますのでチェックしていきましょう。

 

メリット① 犬の体調や年齢に合わせて調整ができる

犬のごはんを手作りするメリットのひとつとして、犬の体調や年齢に合わせてごはんを調整できることがあげられます。人間も元気なときと病気の時で食事の内容を変えるのと同じように、手作りのごはんの場合、体調が悪い場合は消化吸収がよく胃腸に負担がかからない、食べやすい食事を犬に与えることができます。また、食物アレルギーがある犬にも、アレルゲン物質を避けてごはんを与えることができます。さらに、子犬や成犬、老犬はその年代で必要な栄養素も異なってくるので、年齢にあわせて必要な栄養を調整できるのも、手作りのごはんの魅力のひとつです。

 

メリット② 新鮮な食材を使用するので食いつきがいいし水分摂取もできる

犬のごはんを手作りする際に、食材に新鮮なものを使用することで、犬のご飯への食いつきもよくなります。食材や栄養素によっては加熱することで失われてしまう栄養もあり、そのような栄養を摂取できるのもポイントです。また、新鮮なお肉や野菜は水分を多く含んでいますので、ドライフードに比べ、水分の接種も簡単にすることができます。体内の水分には老廃物を流す役割があり、水分の摂取が足りないと、体内に老廃物が溜まったままになってしまいます。老犬になってくるにつれ、水を飲みたがらない犬もでてきます。そのようなときに食事で多くの水分をとれるのはメリットになります。

 

メリット③ 良質な食材を使用し、無添加のご飯を作ることで健康的

市販されている犬用の総合栄養食を使用していれば、犬の成長に必要な栄養素を摂取することができますが、フードの賞味期限を持たせるために、保存料や酸化防止剤などの添加物は少なからず使用しています。犬のごはんを新鮮で良質な食材を使用して手作りすることで、そのような添加物の摂取を防ぎ、無添加で安心なごはんを与えることができ、健康的です。さらに、良質な素材を使用することで、そのまま私たち人間の食事にも使用することができるのも嬉しいポイントです。

 

犬のごはんを手作りするデメリット

犬のごはんを手作りすることは、ご紹介したようなメリットもありますが、デメリットもあることを知っておかなければなりません。

例えば、下記のようなことがあげられます。

  • ●栄養バランスに気をつけなければならない
  • ●毎食準備するのに手間がかかる
  • ●長期保存に向かない

具体的な内容をご紹介しますのでチェックしていきましょう。

 

デメリット① 栄養バランスに気をつけなければならない

犬の必須栄養素はご存知でしょうか?人間と同じ、たんぱく質、脂質、炭水化物、それにビタミン、ミネラル、それに水です。では、一日に必要な摂取量、またこれらの他に摂取するのに気をつけなければならない栄養素はご存知でしょうか?すぐに答えられる人はとても少ないと思います。総合栄養食は、それだけで犬の成長に必要な栄養素や摂取量を賄うことができます。しかしごはんを手作りする場合、このような栄養面に気をつけながら毎食準備しなければなりません。また、犬が食べることができない食材、中には即命に関わるような食材も把握しなければなりません。このように、栄養バランスや摂取する食材に気をつけなければならないのはデメリットといえるでしょう。

デメリット② 毎食準備するのに手間がかかる

犬のごはんを手作りする場合、かなりの手間がかかってきます。例えば、ドライフードの場合は計量して器に入れるだけですが、手作りのごはんの場合は毎食調理が必要になりますので、食材の買い出しに下ごしらえ、調理、調理器具を洗うなど、ドライフードに比べて一気にやらなければいけないことが増えてきます。そのため、ドライフードを食べる習慣がなく手作りのフードしか食べなくなってしまった場合は、ペットホテルに預けたり、友人や知人に見てもらうのも難しくなります。一緒にどこか旅行へ行くにしても食事の手間がかかるので諦めなければならないこともでてくるでしょう。

デメリット③ 長期保存に向かない

犬のごはんを手作りする場合、長期保存に向かないというのがデメリットになってきます。保存料などの添加物がないのはメリットのひとつですが、そのため、長期の保存をすることができません。食材自体は冷蔵庫や冷凍庫で数日〜数週間保存はできますが、調理後は数時間以内に食べるのが望ましく、衛生面を考えて犬の唾液がついてしまった食べ残しは処分しなければなりません。暑い日は人間の食事同様、短時間での腐敗にも注意しなければなりません。

このように、ドライフードとは違い、長期の保存が難しいのもデメリットと言えるでしょう。

 

ドライフードを与えるメリット

一般的に与えられることの多いドライフード。

ペットショップや通販でお手軽に買えて便利ですよね。手作りのごはんにもメリットがあるように、ドライフードにも多くのメリットがあります。

  • ●長期保存が利く
  • ●価格がお手頃
  • ●扱いがお手軽

などがあげられます。下記で詳しくみていきましょう。

 

メリット① 長期保存が利く

環境省による「飼い主のためのペットフードガイドライン」によると、フードの水分含有量が10%未満のものを「ドライフード」と定めています。加熱処理をしており水分含有量が少ないため、長期保存が可能になっているのが大きなメリットのひとつです。未開封時の保存期間が長いのはもちろん、開封後、メーカーや製品にもよりますが、大体1ヶ月程度の保存が可能です。

メリット② 価格がお手頃

ドライフードは種類にもよりますが、1kgあたり1,000円前後からと、とてもお手頃です。また、セミモイストタイプやウエットタイプに比べて栄養価も高く、とてもコスパがいいドッグフードです。犬のごはんを手作りする場合、必要な栄養がとれる分のお肉や野菜を購入する必要がありますので、食材費がどうしても嵩んでしまいます。低価格で高い栄養価を採れるのは、ドライフードの大きなメリットと言えるでしょう。

メリット③ 扱いがお手軽

取り扱いが簡単なのもドライフードのメリットです。保存方法は、開封したあとでも袋をしっかりと閉め、直射日光の当たらない高温多湿を避けた場所で保存すればOK。冷蔵庫で保存している方も多いようですが、冷蔵庫内と室温の差でできた結露がカビの原因になるので、冷蔵庫での保存はNGです。常温で保存するようにしてください。

 

ドライフードを与えるデメリット

犬にドライフードを与えるメリットをご紹介してきましたが、もちろんデメリットも存在します。

例えば

  • ●原材料に不安がある
  • ●添加物が使用されている
  • ●病気や高齢の犬には食べにくい

などがあげられます。下記で詳しくご紹介していきます。

 

デメリット① 原材料に不安がある

ドッグフードはメーカーも種類も多く、中には原材料に不安がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。メリットの点でもご紹介しましたが、ドライフードは価格も安く、原材料の表記部分にも「ミール」や「肉副産物」など聞き慣れない単語があり、愛犬を思えばこそ、不安を抱く方もいるようです。遺伝子組み換えの心配も拭いきることもできません。

デメリット② 添加物が使用されている

長期間保存が可能なドライフードですが、酸化防止剤や保存料などの添加物で長期保存が可能なようにしている場合が多いです。ビタミンやミネラルも野菜などの食材からではなく、添加物で補われている場合もあります。このような酸化防止剤、保存料、ビタミン、ミネラルなどは必要な添加物になってきますが、中には不必要な添加物が入っていることも。

代表的なものは着色料や発色剤です。着色料や発色剤を使用し、飼い主である人間に「おいしそう」と思わせるように工夫をしているドッグフードもあります。色の識別があまりできない犬にとって、このような着色は不要なものであり、不要な添加物であると言えます。

デメリット③ 病気や高齢の犬には食べにくい

ドライフードは固くカリカリしているため、病気や高齢の犬は食べにくいということがあげられます。そのため、高齢用のソフトドライフードやセミモイストタイプを使用することになりますが、ドライフードより歯につきやすく、また長期保存させるために添加物も多くなってきます。病気の場合も食欲がなく、ドライフードを拒否してしまう場合もあります。

 

犬のごはんを手作りする際に使う食材

犬のごはんを手作りする場合、犬が生きるために必要な栄養素が含まれる食材を使用しなければなりません。犬は肉食に近い雑食ですので、お肉はもちろん必要になってきます。

さらに具体的には、以下のようなものになります。

  • ●動物性タンパク質が摂れる肉や魚
  • ●炭水化物が摂れる芋類や穀物
  • ●ビタミンが摂れる果物や野菜
  • ●脂質が摂れるオイル類

上記のような食材をバランスよく使用する必要があります。また、犬の成長に必要な栄養素や摂取量は、人間はもちろん、猫やその他のペットともさまざまな違いがあります。たんぱく質でみてみると、人間の成人の栄養量を1とした場合に、成犬ではカロリーベースで1.9倍、さらに猫では2.7倍の量が必要になってきます。

このように、犬のごはんを手作りする場合、必要な栄養素が含まれている食材を使用するのはもちろん、必要な栄養量を摂れるような食材を使用することを心がけましょう。また、猫との比較でもわかるように、動物によって必要な栄養量も変わってきますので、他の動物を多頭飼いしている場合も、犬には犬のごはんを作る必要があります。

以下では、具体的にどのような食材から必要な栄養が摂取できるかまとめましたので、参考にしてみてください。

 

動物性タンパク質

狼が肉を食べるように、犬も肉(動物性たんぱく質)が必要なことはご存知だと思います。たんぱく質はアミノ酸という成分によって構成されています。たんぱく質の主な役割は2つあり、体を構成する成分となる働きで、筋肉や皮膚、被毛、骨、血管、臓器などの元になります。もうひとつは体内でさまざまに機能する成分となる働きで、酵素や抗体、ホルモンなどの物質になります。

このように、犬が生きていくために必要な栄養素のひとつのたんぱく質、特に栄養バランスや吸収率が優れている動物性たんぱく質は、以下のような食材から摂取することができます。

  • ●鶏のササミ、胸肉
  • ●ラム肉
  • ●鹿肉
  • ●ゆで卵
  • ●塩引きされていない魚
  • ●カッテージチーズ

などになります。また、肉や魚、卵などを犬に与える際は、かならず加熱してから与えるようにしましょう。生のまま与えるのはNGです。

炭水化物(穀物など)

狼は肉を食べる肉食なので、そのため犬も肉だけを食べていればいいと思われがちですが、それは誤った認識でその他の栄養素も必要になってきます。そのひとつが炭水化物です。炭水化物は大きく糖質と食物繊維に分かれます。糖質は体内に消化吸収される栄養素で、エネルギー源として使われます。また、血糖として血液中に存在したり、核酸や脂肪の構成成分、さらにビタミンCの合成にも欠かせないものとなります。

食物繊維は人間に対してもさまざまな効果が注目されているように、犬や猫でも消化管内の環境を整える働きを持っています。炭水化物を多く含む食材は以下のようなものになります。

  • ●小麦
  • ●米
  • ●とうもろこし
  • ●および、上記のような穀物類
  • ●さつまいも
  • ●じゃがいも
  • ●タピオカ
  • ●および、上記のような芋類
  • ●エンドウマメ
  • ●ひよこ豆
  • ●小豆
  • ●および上記のような豆類
  • ●かぼちゃなどの野菜
  • ●りんご
  • ●バナナ

などになります。

野菜や果物

犬のごはんを手作りする場合、ビタミンを含む食材も使用しなければなりません。ビタミンは、種類により肉や魚などから摂取することも可能ですが、野菜や果物から効率よく摂取できるものもあります。ビタミンは動物にとって必要不可欠なもので、不足することにより欠乏症を引き起こしてしまいます。欠乏症の症状は、ビタミンの種類によって異なってきますが、最悪の場合、死に繋がってしまうこともあり注意が必要になってきます。

以下に主なビタミンの働きをまとめました。

 

ビタミンB1 糖やアミノ酸の代謝
ビタミンB2 成長促進
ビタミンB6 アミノ酸の代謝
ビタミンB12 体たんぱく質の合成
ビタミンC 抗酸化作用
ナイアシン エネルギー伝達酵素の補助
パントテン酸 脂肪の代謝
葉酸 核たんぱく質の代謝
ビオチン 糖や脂肪酸の代謝
コリン 脂肪の代謝
ビタミンA 目と皮膚の健康
ビタミンD カルシウムとリンの吸収
ビタミンE 生体内抗酸化
ビタミンK 血液凝固作用など

このようなビタミンを多く含み、手作りの犬のごはんに使用しやすい野菜や果物は以下のような食材になります。

  • ●にんじん(ビタミンA)
  • ●小松菜(ビタミンA)
  • ●かぼちゃ(ビタミンA、ビタミンE)
  • ●三つ葉(ビタミンA)
  • ●スイカ(ビタミンA)
  • ●さくらんぼ(ビタミンA)
  • ●パセリ(ビタミンK)
  • ●大葉((ビタミンK)
  • ●ブロッコリー(ビタミンB6、葉酸)
  • ●枝豆(葉酸)
  • ●ピーマン(ビタミンC)
  • ●キウイ(ビタミンC、ビタミンE)
  • ●柿(ビタミンC)
  • ●いちご(ビタミンC)
  • ●いんげん(ビタミンC)

この他、さまざまな野菜や果物を食べることができます。なかにはネギ類のように人間は食べられても犬には毒になる野菜や果物がありますので、犬に与える前には犬が摂取しても問題ない食材なのか、調べてから与えるようにしてください。

オイル類

犬が生きるために必要な栄養素として、脂質も必要になってきます。脂質は必須脂肪酸の供給源となり、体内で作ることができません。そのため、食事として摂取しなければならず、必須脂肪酸が不足すると、被毛や皮膚の状態が悪くなったり、成長の遅れ、繁殖障害が引き起こされたりします。犬の必須脂肪酸はα-リノレン酸とリノール酸と言われており、多く含むオイル類は下記になります。

  • ●キャノーラ油
  • ●大豆油
  • ●米油

その他、鶏肉や豚肉からも摂取可能です。

 

犬のごはんを手作りする際に使ってはいけない食材

犬のごはんを手作りする際、摂取が必要な使うべき食材を把握しておくことはもちろん必要ですが、逆に使ってはいけない食材を把握しておくこともとても重要です。人間は問題なく食べられるものでも、犬にとっては猛毒となり、最悪の場合、死に至ってしまう食材もあるからです。

代表的なものとして

  • ●キシリトール
  • ●チョコレート
  • ●タマネギ、ネギ、ニラ、にんにく
  • ●カフェイン類
  • ●アルコール
  • ●貝類

などになります。下記で詳しくご紹介しますので、参考にしてみてください。

 

キシリトール

人間の歯や口内のケアに役立つキシリトール。そんなキシリトールですが、犬には有害な成分になります。犬がキシリトールを摂取すると、重い中毒症状を引き起こしてしまうことがわかっており、比較的短時間で以下の症状があらわれてきます。

  • ●嘔吐
  • ●低血糖(低血糖に伴い意識の低下、昏睡、痙攣など)

さらに、症状が重い場合は急性肝不全を引き起こしてしまうことがあります。犬用の商品にキシリトールが含まれている場合はごく少量なので問題ないですが、人間用のデンタルケア商品に含まれるキシリトールの量は、犬にとって危険な量になりますので、誤飲などに気をつけるようにしましょう。

チョコレート

犬はカカオの代謝を苦手としており、そのカカオを使用したものの代表格がチョコレートになります。カカオを一度に大量に犬が摂取してしまうと、下痢や嘔吐、不整脈や痙攣、最悪の場合死に繋がってしまう場合があります。チョコレートを好む人も多く、テーブルなどの上に出しっぱなしにしてしまうと、犬がいたずらなどをして誤飲してしまう可能性も非常に高いです。犬がいる場所でチョコレートを食べるときは、犬が誤飲しないように注意が必要です。

タマネギ・ネギ・ニラ・にんにく

タマネギや長ネギなどのネギ類や、ニラやにんにくは、赤血球中のヘモグロビンを変化させる成分を含んでいます。少量を食べただけでも赤血球が破壊されてしまう場合もあり、以下の症状を引き起こします。

  • ●貧血
  • ●血尿
  • ●下痢
  • ●嘔吐

また、この有毒性は加熱しても失われることがないので、ネギ類やニラ、にんにくなどを人間用の食事で使用する場合は、誤飲させないためにキッチンに入れさせない、食卓に近寄らせないなど、注意をするようにしましょう。

カフェイン類

眠気を催したときに、カフェインが含まれる飲料を飲む方も多いと思います。カフェインには中枢神経を刺激し、興奮状態にする作用があり、そのため、眠気覚ましに効果的なのです。そんなカフェインを犬が摂取してしまった場合、中毒症状を引き起こしてしまう場合があります。

主な症状として

  • ●落ち着きがない
  • ●失禁
  • ●嘔吐
  • ●下痢
  • ●痙攣
  • ●失神

などが見られ、大量にカフェインを摂取した場合、死に至ることもあります。コーヒーや紅茶、お茶など、身近な飲料にカフェインが含まれているため、犬がいる場合は、飲まないなら片付ける、飲みものが出ている場合は犬から目を離さないなどの対策が必要です。

アルコール

犬は人間に比べ、アルコールを少量でもすぐに吸収してしまいます。そのため、舐める程度のごく少量であってもアルコールを与えるのは絶対にNGです。

犬がアルコールを摂取した場合

  • 脱力
  • 歩行困難
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 呼吸や脈が弱い
  • 呼びかけに対し無反応

などの症状が表れます。最悪の場合、昏睡状態になり、そのまま死亡してしまうことさえあります。家飲みが増えた昨今、犬がいる場面でお酒を飲む機会も増えてきています。「少しぐらい大丈夫」は通用しません。また、人間もアルコールを摂取すると判断力が鈍りますので、犬にアルコールを誤飲させないようにくれぐれも注意しましょう。犬のごはんを手づくりする際に、調味料としての酒の使用もしないようにしてください。

貝類

犬は貝類の消化が得意でない傾向があります。貝類でもホタテの貝柱などは食べることができますが、基本的に貝類全般はNGと思っておいたほうが安全です。特に貝の内臓部分は犬にとって有害性が高く、食べてしまうと以下の症状を引き起こす可能性があります。

  • ●下痢
  • ●嘔吐
  • ●腫れ
  • ●かゆみ
  • ●脱毛

犬のごはんを手作りする場合、貝類は避けて作るようにし、人間の食卓に貝類が出ている場合も誤飲させないよう注意するようにしましょう。

 

手作りの犬のごはんの正しい調理方法は?

犬のごはんを手作りする場合、下記の点に注意するようにしましょう。

  • 栄養バランスや1日に必要なカロリーを計算する
  • 使用している食材が、犬にとって害のないものか調べる
  • 犬種に合った大きさにカットする
  • 基本的に食材は加熱処理をする

などです。前述した通り、栄養バランスはとても重要になってきます。また、大型犬〜超小型犬で1日に必要なカロリーも変わってきますので、ご自身の犬に必要なカロリーが摂取できるような調理方法にしましょう。その際、その食材が犬にとって安全かどうか必ず調べるようにしてください。

また、食材を調理する際、肉や魚、野菜などを食べやすい大きさにカットしてあげましょう。これも犬種によって異なってきますので、最初は犬種ごとのドライフードの粒の大きさを参考にし、それでも食べにくそうにしているようならもうワンサイズ小さくするなどの工夫をするようにしましょう。老犬や病気、超小型犬の場合はミキサーなどを使用してミンチ状のものをあげてみるのもおすすめです。

また、肉や魚はもちろんですが、使用する食材は基本的には加熱するようにしましょう。その際、熱すぎるものは犬が食べることができないので、人肌まで冷まして与えるようにしてあげましょう。

 

手作りの犬のごはんと健康の関係は?

冒頭でもお伝えしましたが、近年、手作りの犬のごはんが注目されてきています。無添加で栄養の高い新鮮な食材を使用して、安全な食事を作れることに加え、愛犬と飼い主が同じ食事を食べることの喜びや、毎食変化のある食事を犬が楽しむことができるのも注目されている要因のひとつです。

また、手軽で栄養の整ったドライフードを与えるより、手作りの食事を与えるほうがポジティブな影響を犬に与えることができたという研究結果もあります。その中で興味深いものを下記でご紹介します。

手作りのごはんを与えていた犬は市販のフードだけを食べていた犬より32ヶ月長生きした

「市販のドッグフードを与え続けた飼い犬と、市販ドッグフードを与えながら一部手作りを与えていた飼い犬、手作りし続けた飼い犬の3つクラスタの寿命を分析した結果、手作りし続けた飼い犬は平均32ヶ月も長生きしていたことがわかった。」(引用)

https://www.ukrmb.co.uk/images/LippertSapyFullReport.pdf

 

さまざまな犬種537頭の犬の情報の研究結果を調べた結果、手作りのごはんを与えていた犬は、市販のドッグフードを食べ続けていた犬より平均32ヶ月長生きしたといいます。また、市販のフードに一部手作りのごはんを与えていた場合は、平均で15ヶ月ほど長生きだったそうです。

 

まずはドッグフードに手作りのごはんをトッピングすることから始める

愛犬に手作りのごはんを与えたい!と思っていても、急にすべて手作りにするのは知識も時間もかかりますし、犬も急な変化に戸惑ってしまう場合もあります。一気に100%すべて手作りに変えるのは大変…と思われた方は、通常与えているドッグフードにトッピングをすることから始めることをおすすめします。

まずは簡単に出来るものから

まずは、食材をトッピングしていくのが一番お手軽です。

  • ●大根
  • ●にんじん
  • ●トマト
  • ●きゅうり
  • ●レタス

 

水分量が多いので、夏場は熱中症予防にも効果的です。注意したいのが、毎日与えているドッグフードの量をそのままにトッピングを与えるとカロリーオーバーになってしまいます。トッピングをする分、通常のフードは減らすようにしてください。

 

少し慣れてきたら簡単に調理したものを与える

加熱しない野菜などのトッピングになれてきたら、少しずつ簡単に調理したものにチャレンジしてみましょう。加熱した鶏のささみや野菜を多めにトッピングするのもいいでしょう。市販のドッグフードと半々にしたり、朝か夜のどちらか一食を置き換えるのもおすすめです。その際、食物アレルギーが表れていないか、皮膚や毛並みをチェックしたり、毎回のうんちを観察してお腹を壊していないか観察するようにしてください。食事の急激な変化はお腹を壊してしまう原因になります。お腹が緩いようでしたら、市販のドッグフードの割合を多めにし、少しづつ慣らすようにしてあげましょう。簡単なレシピを後述しますので、ぜひ調理の参考にしてみてください。

 

大分慣れたら複数の食材を組み合わせて本格的に手作りする

トッピングや簡単な手作りのごはんに犬がなれてきて、体調やお腹の調子もいいようなら、複数の食材を組み合わせた、本格的な手作りのごはんにチャレンジしてみてください。最初はスープなどの簡単なものから、慣れてきたら犬用ハンバーグや炒めものなど、手の混んだものにチャレンジするのもおすすめです。このときも、食物アレルギーの可能性を疑い、初めて与える食材は少量ずつ与えることを心がけましょう。

また、手作りのごはんに完全に移行してしまうと、飼い主が急病でごはんを作れなくなったり、急な災害などで避難しなければならず、避難先でごはんを作れないケースが必ず出てきます。さらに、いろいろ工夫しても栄養バランスの観点から心配もぬぐえません。手作りのごはんを与え始めても、市販のドッグフードはストックし、食べるのを拒否しないように数日に一度は市販のフードも与え、両方食べられるようにしておくのをおすすめします。

 

簡単な手作りの犬のごはんのレシピをご紹介

比較的簡単に作れ、犬も食べやすいスープのレシピをご紹介します。

材料

  • ●鶏のささみ
  • ●大根
  • ●さつまいも
  • ●キャベツ
  • ●小松菜
  • ●水

※大型犬〜超小型犬まで、1日に必要なカロリーなど異なってきますので、ご自身の愛犬用に量は調整してください。

作り方

①食材はすべてご自身の犬が食べやすい大きさにカットする

②鍋にカットした食材を入れ、食材がかぶるぐらいの水を入れます

③最初は強火で沸騰したら弱火で煮込みます

④野菜が軽く崩れるぐらい火が通ったら完成です

余ったものに味付けをして、人間用にアレンジすれば、飼い主も愛犬とおそろいの食事を楽しむことができます。

手作りの犬のごはんを与える場合の注意点

犬に手作りのごはんを与えていく上で、飼い主が注意しなくてはいけない点があります。

  • ●うんちや毛つや、体調の変化をよく観察する
  • ●手作りのごはんを与えたらお腹を壊してしまった場合
  • ●栄養バランスを偏らせないように注意する
  • ●市販品とは水分量が異なるので与える量に注意する
  • ●手作りのごはんの温度にも注意する

などになります。以下で詳しくご紹介しますので、参考にしてみてください。

うんちや毛つや、体調の変化をよく観察する

市販のドッグフードから手作りのごはんに一気に移行すると、お腹がその変化についていけずに、お腹を壊してしまう場合があります。そのため、手作りのごはんを犬に食べさせ始めるときは少量から、うんちの状態をみてお腹を壊していないか観察するようにしてください。また、犬も人間と同じように食物アレルギーをもっている可能性もあります。皮膚に変化は無いか、毛の艶は損なわれていないか、痒がっている様子はないか、その他、いつもと違う様子ではないかを注意深く観察するようにしましょう。

手作りのごはんを与えたらお腹を壊してしまった場合は?

前述もしましたが、急激に食事の内容が変わると、お腹を壊してしまう犬もいます。食物アレルギーでなければ、一時的なものになりますので、切り替えをゆっくりにすることで解決します。最初は少量ずつ、毎食ではなく、1食の半分から…と、徐々に時間をかけて量を増やすようにしてください。ただ、食物アレルギーの可能性もありますので、少量でもお腹を壊している場合は、手作りのごはんを一旦ストップし、かかりつけの動物病院を受診するようにしましょう。

栄養バランスを偏らせないように注意する

記事内でも紹介しましたが、犬に手作りのごはんを与える場合に注意したいのは栄養バランスです。作るのが楽だからと、毎日同じ食材、同じメニューのものばかり与えていたら、栄養バランスが崩れてしまいます。栄養が足りないこともあれば、とりすぎることもあり、また、カロリーオーバーで肥満に繋がってしまう場合もあります。栄養バランスに注意しながら調理して犬に与えることが大切です。

市販品とは水分量が異なるので与える量に注意する

普段犬にドライフードを与えている場合、ドライフードに含まれる水分量は10%未満になります。手作りのごはんを与える場合、大体70%前後ぐらいが水分となりますので、ドライフードと同じグラム数の量を与えていると、カロリーが大幅に足りなくなってしまいます。そのため、ドライフードよりも1.5〜2倍の量はカロリー摂取のために必要になってきます。食材によってカロリーもさまざまなため、慣れるまでは食材ごとのカロリーを調べ、与える量を計算するようにしましょう。

手作りのごはんの温度にも注意する

犬は犬ではありますが猫舌の持ち主。熱い温度のものを食べるのが苦手です。そのため、人間のようにできたてを与えてしまうと熱すぎて食べることができず、やけどをしてしまうことも。ですので、犬に手作りのごはんを与える際は、人肌までに冷ましたものを与えるようにしましょう。

また、冷たいものはあまり匂いを発さず、犬の食欲が刺激されませんので、作り置きで冷蔵庫から出したばかりのものは、人肌になるまでレンジで加熱してあげるといいでしょう。

 

まとめ

今回は、犬のごはんを手作りする場合のメリット・デメリットやレシピをご紹介してきました。新鮮な食材を使用し、無添加のご飯を与えることは愛犬の健康にも、また食事の楽しさにも深く関係してきます。

ドッグフード工房は選び抜いた人間用の新鮮で安全な天然食材を、独自の生づくり製法で作った無添加のドッグフードをご家庭に直送しています。あらゆる栄養素を食材から摂るという考え方で、栄養バランスを考えて作られていて、ビタミン・ミネラルを含むあらゆる添加物を使用していません。まさに、ご家庭でつくる手作りフードとなっています。

「忙しくて」「体調がすぐれなくて」「旅行や外出先で」など、どうしても手作りができない場合、ドッグフード工房の無添加ドッグフードを代用してみてはいかがでしょうか。

ドッグフード工房公式通販サイトはこちら

この記事をあなたと愛犬の楽しい毎日のサポートに役立てていただければ幸いです。